8月26日のニュースによると、アメリカのNewsweekが、世界100ヶ国の生活、健康、教育、経済などに対する幸福度を総合的に評価して格付けする「ベスト国家ランキング」を発表した。
1位 フィンランド
2位 スイス
3位 スウェーデン
4位 オーストラリア
5位 ルクセンブルク
6位 ノルウェー
7位 カナダ
8位 オランダ
9位 日本
10位 デンマーク
もちろん、こういったランキングは基準が曖昧だし、さまざまなバイアスがかかっているだろうから真に受けるべきではないが、北欧三国+デンマークがもれなくランクインしているのはそれなりの理由があると思われる。
それにしても、寒そうな国ばかりで熱帯の国が見当たらないのはなぜだろう?
南半球はオーストラリアのみ。
日本がランクインしているのを意外に思う人は多いだろう。
ちなみにアメリカは11位。中国は59位。
フィンランドの教育水準は世界一といわれ、「教育先進国」として注目されている。
授業時間は日本より少なく、塾も予備校もなく、受験戦争もさほど厳しくはないという。
にもかかわらず、国際学力テストのPISAで、フィンランドは毎回総合で世界1位の成績をおさめている。
主な特徴は、
・カリキュラムや教科書検定などは国が細かくコントロールするのではなく、現場の教師に任せていること。
・現場の教師が有能なプロであること。
・生徒に競争させるのではなく達成を目標とすること。
・落ちこぼれを出さないこと。少人数制で補習を充実。「教育という名のボートに乗った子は一人たりとも落とさない。」
・日本は教育費の私的負担が非常に高いが、フィンランドは教育費の97%が公的負担でまかなわれる。
フィンランドに限らず、北欧諸国は「平等」の意識が高く、誰もが平等に公正なサービスを受けられる制度が整っており、福祉国家として名高い。
女性の社会進出度、報道の自由度、汚職の少なさなどでも、北欧諸国が世界の上位を占めている。
現在のフィンランドは大統領も首相も女性である。
単に優秀というだけでなく、システムに理念を感じさせるところを、日本も学ぶべきだ。
その他、フィンランドは、
・図書館利用率世界1位。
・環境持続可能性指数世界1位。
・1人あたりのコーヒー消費量世界1位。
・1人あたりの牛乳消費量世界1位。
・サウナ普及度世界1位。(「サウナ」はフィンランド語)
奇妙な大会が多いことでも有名。
・エア・ギター世界選手権
・サウナ世界選手権(先月死亡者が出た)
・携帯電話投げ世界選手権(携帯電話のシェア世界1位のノキアはフィンランドのメーカー)
・国際雪合戦
・奥様運び大会
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