2010年6月25日金曜日

イメージ シリア

「文明の十字路」と呼ばれる中東は、古代より文化交流の中心的な場となっていた。

エジプトとメソポタミアの中継地であり、また東地中海の出入口であるシリアでは、BC15世紀頃からアラム人やフェニキア人が貿易で活躍し、都市国家を形成していた。
フェニキア人は、BC6世紀頃まで地中海の海上貿易を独占し、エジプトとメソポタミアの先進文明を周辺国に伝えた。
かれらの使うフェニキア文字はギリシャに伝わり、後にアルファベットとなって世界に普及した。

首都のダマスカスは、世界一古くから人が住み続けている都市として知られている。
旧約聖書にも登場し、エデンの園のモデルとされるオアシスがある。
イスラム帝国ウマイヤ朝の首都であった7~8世紀が繁栄の絶頂期であった。
715年に建築されたウマイヤド・モスクは世界最古のモスクとして現存し、イスラム第四の聖地されている。

ローマ帝国支配時の都市遺跡であるパルミラは、シリアを代表する観光名所。
個人的にはパルミラより、隣国レバノンにあるバールベックの巨大な石柱を見てみたいのだが、レバノンは大部分の地域が「渡航の是非を検討してください」なので、今のところ行くのは難しい。

1920年よりフランスの委任統治領であったが、1946年に独立した。
アラブ人85%、クルド人10~15%。
イスラム教スンニ派70%、アラウィー派12%、キリスト教13%。
公用語はアラビア語。シリア語、クルド語、フランス語なども話される。

シリア・アラブ共和国地図  シリアの位置 



0 件のコメント:

コメントを投稿