2013年7月9日火曜日

天山山脈

なんとなく予期していたが、トクスンの先も国道はなく、高速のみ。
次の街、コルラまで300kmもある。
300kmも高速を強行突破するのは無理があると思えたので、やむをえず迂回して一般道で山の中へ。





なんだか怪しくなってきた。


なんと、この迂回路も途中から工事中のため通行止め。
「警告」「進入禁止」という標識が自分には読めてしまう。
でも他にルートがないので強行突破。



やっぱ新疆はまだ未開発地帯なんだな。



暑い。







標高1200mほどまで上がったところで、川が現れた。




これは救われる。



絶好の野宿地。








高地の清流だが、中国の川の水をダイレクトに飲む度胸は僕にはない。
友人からもらった浄水器で濾過。

サンキュー崇!

川で水浴びして、洗濯もできて、スッキリ。







途中で軍隊の行列とすれ違ったが、写真は撮らなかった。



時々イヌが追いかけてくるが、それほどアグレッシブではない。


標高2200m。




河原野宿いいね!






ひたすら登り。



川を越え。
















フランス人サイクリストのパスカル。

フランスからユーラシア大陸を横断中。







突然、手書きで「商店」と書かれた看板が現れた。


どう見てもただの遊牧民の家だったが、奥の隠し部屋みたいなところが店になっていた。


さっきのフランス人は、もしかしたらこの看板が読めずに素通りしてしまったかもしれない。

漢族でもないし、ムスリムでもない、モンゴルっぽい人たち。




ゲルの中で、搾りたての牛乳と焼きたてのパンをいただいた。






最高にウマイ!
生き返る!



品降ろしを手伝った。










長い長い登り。





標高2800m。






さっきの商店で買ったアメ。

キンタマウサギ?



まだかまだか。





標高3000m。
ぼちぼち酸欠。







ようやく峠。

なんかチベットっぽい。







結局、標高3300mまで上がった。
走行開始していきなりこんな峠越えがあるとは、心の準備をしてなかった。
地図にもこの峠は書かれていない。
もし川の水が飲めなかったら、もし「商店」という看板が読めなかったら、ピンチに陥っていただろう。
低地の国道がちゃんと貫通していればこんなに登る必要はなかったはずだが、しかしムダに登ってしまったとは思わない。

よっしゃ下るぜー!




しかし、ひどい未舗装。


この道路が完成するまであと何十年かかるだろう?
一応、地図上では黄色い線でハッキリと描かれているのだが。







標高2500mまで下ったところで、漢族の小さな村が現れた。


商店で買い物したら、おばさんに「ここに泊まっていきなさい」と言われた。
おお、それはありがたい。



しかし、善意で泊めてくれるのかと思っていたのだが、後で宿帳を持ってきて記入させられ、「30元(480円)ね」と言われた。
あー、そういうこと。
シャワーなし、トイレなし。
ここは小さな村ながらもちゃんと公安があったが、外国人宿泊拒否のルールはここでは知らされていないのか、どうでもいいことだとされているのか、取り締まっていないようだ。

まだまだ下る。


ようやく舗装道路になったが、凸凹が多い。








縦書き?




山がなくなり、視界が開けたが、まだここは標高1400m。
まだまだ下る。


自転車通行可の有料道路。
さすがに走りやすい。








Karimabad, Pakistan



外国人は宿泊拒否

走行開始。


いきなり超追い風。





小さな街でホテルに泊まろうとしたら、なぜか公安(警察)に連れて行かれた。
宿のおばちゃんが僕のパスポートを警察に見せると、警察官同士でなにやら話したり電話をかけたりし始めた。
英語を話せる人がいないので何が起きているのかわからなかったが、結論としては、この街では外国人は宿泊できない、ということがわかった。

なので野宿。


中国ではスパゲッティではなく、麺!


スパゲティより早くゆで上がる。









強烈な追い風+下り。




こがなくても、乗ってるだけで50~60km/h出る。
方向が逆だったら地獄を見ていただろう。

途中で国道が消失し、高速道路のみになった。
他にルートがないので、高速で強行突破。
強烈な追い風+下りのおかげで、トクスンという街までの25kmを30分ほどで走り切った。
一度パトカーが通過したが、何も言われなかった。

標高1000mからほぼ0mまで下った。

トクスンは中規模の街。
ホテルに泊まろうとしたら、僕のパスポートを見るや、またしても拒否された。
中国のIDカードがなければダメだという。
英語で「HOTEL」と書かれた高級ホテルに行ってみたら、OKだった。
レセプションの人は、なんとかギリギリ英語でやりとりができた。
118元(1888円)。

 

表向きは立派だが、実際に泊まる部屋はこんな別館。


エアコンあり、冷蔵庫なし、Wi-Fiなし。


どうやらウイグル自治区では、外国人を宿泊させるには許可申請をしなければならないらしい。
高級ホテルやホステルはこの許可をとっているが、中級ホテルや安宿はとっていない。
だから、ホステルが存在しない街では、高級ホテルに泊まるしかない。
あと、大きな街のバス乗り場近くにある「交通賓館」(TRAFFIC HOTEL)というのも外国人宿泊可能なようだ。
ただ、今まで出会った旅人の話では、外国人が宿泊拒否されるのはウイグル自治区だけだと言う人もいれば、中国全土でそうだと言う人もいた。
僕はウイグル自治区以外は行ったことがないので断言は控える。
いずれにしてもこういった意味不明なルールは、中央アジアの滞在登録などと同様、社会主義時代の名残りと思われる。

拌面にハマっている。

18元(288円)。

麺類の平均的なウマさに関しては、中国は日本をはるかに上回っている。
ツルツルしていてコシがある。
しかも、麺はおかわり自由。

ただ、辛いものがまったくダメな僕にとっては激辛!
ふだん僕がいかに徹底して辛いものを排除した食生活を送っているかを知っている人なら、こんな辛そうな物に果敢に挑んでいる僕の姿を見てきっと感動してくれるに違いない。




Karimabad, Pakistan