2016年8月22日月曜日

六度目の手術

手術後ははっきり見えるようになるどころか、日に日に白く曇って見えにくくなっていった。

後発白内障。
白内障の手術を受けた後に白内障になるという、ふざけた病気。

前回の白内障手術では、曇ってしまった水晶体をきれいな人工水晶体に交換したわけだが、術後しばらくして水晶体を包んでいる膜が曇り始める、それが後発白内障。
一般に白内障は高齢者がなるものだが、新陳代謝の活発な若者が白内障手術を受けると、水晶体を包む膜で細胞が増殖して、後発白内障になりやすい(つまり僕は若い!)。

そんなわけで、六度目の手術。
手術といっても大げさなものではなく、レーザーで膜に穴を開けて曇りを飛ばすだけの、5分ほどの治療。
今までの手術のように眼球を直接傷つけるわけではないので、術後は特に制限もなく日常生活を送れる。

翌朝、曇りが取れて晴れ上がった。
曇りが取れたということは、白内障も後発白内障も治ったということだ。
でも改めて見てみると、視力自体がだいぶ落ちてしまったようで、はっきりとは見えない。

明らかに4月の手術以前の時の方が、よく見えていた。
4月の手術で歪みは改善された(完璧ではなくまだ少し歪んでいるが、さほど気にならない)。

白内障手術で遠くが見えるように設定したはずなのに、逆に遠くがぼやけて近くがよく見える。 
医者に聞いてみると、「白内障手術は焦点のバランスが重要で、手術にミスがあったわけではない、過去に硝子体手術を受けていること、そしてレーシック経験者であることを考慮すると、これで満点、以前のような視力は望めない」という。

左目は1.5あるので、ひどいガチャ目になってしまった。
でも治療はこれで終了、これからはこの見え方に慣れるしかない。

そもそも最初の網膜剥離が旅先で発症していたら、とっくに失明していたかもしれない。
時間と費用はかかったけど、時間と費用をかければ何とかなってしまうのだから、ここはやはり恵まれた国だ。
安全に自転車に乗れて、美しいものを美しく見ることができれば、それでヨシとする。