2014年6月1日日曜日

プノンペン 1

早いもので、南アフリカ出発から約3年、一時帰国してウイグル再出発から1年がたちました。
皆様に支えられて、無事に楽しく旅を続けております。
改めて、ありがとうございます。
アジアの酷暑と唐辛子のせいか、日本にいた時とは見違えるほど肉が削ぎ落ちて痩せ細ってしまってますが、健康状態はいたって良好、快食快便快眠で元気に日々を送っております。
甥っ子姪っ子たちの成長を見たいです。

首都プノンペン。




お!?


見逃しませんよ。


ノーヘルですね。


こういうオーバーハングの構造は、ロープ作業にとって大きな障害となる。
ここでは、ガラスに接近するために、庇とガラスの隙間に通したロープにぶら下がっているようで、とても面倒くさそう。



この暑さだと、死者が出そうだ。
わりとマジで。
直射日光プラス窓からの照り返しで、暑さが倍増する。
明け方か夕方か、あるいは夜間でもいいんじゃないかな。
日中の作業は危険だ。













街歩きするにも、暑さでやられる。
自然と、エアコンの効いたショッピングモールへと足が向いてしまう。




今まで見てきたアジア諸国ではあまり見られなかったことだが、カンボジアでは韓国資本が大々的に進出しているようだ。
カンボジアに入国してから、サムスンやLGの看板(このふたつはけっこう世界中にあるけど)、ヒュンダイ、ハングル文字、韓国の女優っぽいポスター、などが際立って目に入ってくる。

逆にお隣りのタイは、韓国とは露骨に険悪なようで、不自然なほど韓国がらみのものが排除されているように見えた。
2ヶ月ほど前、韓国人に対してタイへの陸路入国が全面的に禁止された。
空路入国でも、韓国人は中東イスラム諸国の人と同じ厳しい扱いを受けるらしい。
もし自分が韓国人だったら、自転車による東南アジア縦断は、これによって事実上不可能となる。

旅行者目線の意見ばかりで恐縮だが、いろんな意味で、うまいことやってほしいものだ。
現在の情勢を見ても、これから向かう、ベトナム→中国、中国→台湾、の国境越えも一抹の不安がある。
ケンカするのは勝手だが、旅ぐらいさせておくれ。

先日バンコクで再会した中国人も世界中を旅しているのだが、中国人がビザなしで入国できる国は7つしかないと言われていて(本当に全世界の国で厳密に7つだけなのかは不明だが)、どこへ行くにもいちいちビザ取得で苦労するらしい。
彼女は、ケニアでインドビザを取るのに20日もかかった、日本のパスポートがうらやましい、と嘆いていた。

金と時間さえあれば誰でも世界中を旅できる、というものでもない。
当たり前に感じていることが、実はとんでもなく恵まれた上でのことだったりするのを、忘れてはならない。







ATMで現金を引き出すことができた。
CirrusやPLUSのマークがあるATMは少ないが、あることはある。
引き出せるのはドルのみ。
どこの国に行っても、いざという時にドルは役に立つので、こういう時に多めにおろしておく。

やはりカンボジアは、ドルとリエルのニ通貨複合社会と言える。
スーパーのレジでは、ドルとリエルが両方とも表示される。
どの店でも、支払いもお釣りも、ドルとリエルごちゃまぜでもOK。
こういう国は初めてだ。
僕もだんだん慣れてきて、財布の中を見てドルとリエルをうまく織り交ぜて払えるようになった。
基本ドル払いで、1ドル以下の端数をリエルで払うようにすれば、ムダにリエルを貯めこまずにすむ。

いっそドルで統一しちゃえばいいじゃん、と誰もが思うだろうが、いくらショボくても自国通貨もその国の大切な文化であり財産である。
ユーロみたいに統一されたらとても便利だろうけど、なんか味気ないよね。

こういう経済が危うい国では、物価は一概に安いとは言えない。
カンボジアの主産業は農業で、他の製品等は輸入に依存していると思われる。
プノンペンやシェムリアップにあるこぎれいなスーパーは、商品のラインナップは先進国と同じ感じで、大半は輸入品。
ふつうに高い。

先進国の常識だと、安くすませるなら大型スーパーに行って割安商品を発掘するのが鉄則だが、こういった国では逆で、 スーパーというのは富裕層や外国人向けのもの。

富裕層、スーパー。
かつてこの国を支配した共産主義にしてみれば、最も忌むべきものであろう。





街のどこを歩いていても、トゥクトゥク、トゥクトゥク、うるせー。
1日数十回、人の顔を見れば声をかけてきやがる。
トゥクトゥクだのリキシャーだの、もうウンザリだよ。
乗らねーし、乗ったらどうせぼったくってくるんだろ。
大っ嫌いだよ。



道路を横断しようとタイミングを見計らっていて、ようやく渡れるかな、という瞬間にバイクが止まって立ちふさがり、
「トゥクトゥク? Where you go?」
・・・思わず蹴飛ばしそうになるのを、なんとかこらえる。







生きてます。














マンゴーが激ウマな季節。

$1/kg。
1個50円ぐらい。
スーパーだと1個$0.80~0.90。

東南アジアに入ってから、時々各地でマンゴーを買ってきたが、固くて酸っぱいものばかりだった。
でも最近は、どこで買っても甘くて柔らかい。
たぶん、今がベストシーズン。
でも、マラウイのマンゴーはこれと同じぐらい、あるいはこれ以上のクオリティで1個5円だったから、やっぱりアフリカの方がフルーツ天国だと思う。
(アフリカ旅行者との間で、どこ国のマンゴーが一番おいしかったかで意見が分かれるが、やはり味の違いは場所によるものよりもタイミングによるものが大きい、と今になって思う。)

これが、ベストコンディションのマンゴーです。


カンボジアでは、高齢の方をあまり見ない。
ポル・ポト追放後、国民の85%が14歳以下であった、という異常な統計がある。
その後も厳しい内戦が続き、さらに内戦終結後も放置された地雷によって多くの命が失われた。
つらい時代を乗り越えて、生き残られた方。


カンボジアの人口ピラミッド。


少子化ジャパン。


フランス植民地時代の影響で、バゲットを使ったサンドイッチ屋さんがたくさんある。


本場フランスでバゲットを食べまくった僕としては、こんなところにおいしいバゲットなんかあるわけないでしょ、とタカをくくっていたが、ためしに買ってみる。




・・・こ、これは!!!

衝撃的にウマイ!!!

バゲットは程良いサクサク感。
酢漬けのサラダ、キュウリ、ネギ、パクチー、ミンチ肉、加工肉、などたっぷり具だくさん。

ユーロピアンとアジアンの融合!!!

歴史を感じた!!!

いや本当に、誇張なしでこんなおいしいサンドイッチは食べたことがない。
これが決め手となり、僕の中で東南アジアの食の暫定1位はカンボジア料理となった。
バリエーションの豊富さやオリジナリティではタイ料理の方が上だが、単純なおいしさでの感動は、こっちが上だ。
次のベトナムも旧フランス植民地で、これと似たサンドイッチがあるそうで、旅人の間でおいしいと評判なので、楽しみだ。

そういえば、西アフリカや北アフリカも旧フランス植民地で、その食文化も旅人の間で好評だ。
ここまで来て、サンドイッチ文化が気になり始めた。
欧米はもちろん、中東アラブ諸国やトルコなどもサンドイッチ文化だが、はたしてその頂点はどこにあるのか?
(トルコでないことはたしかだ。)



1本$1.5。
(上の画像のように半分にカットされることが多い)。



今川焼き。


焼きそばも感動的なウマさで、最初から二人前注文する。

計$3。
ジャージャー麺に似ているが、辛さはまったくない。
 
サムライ。

2000リエル(50円)。

先ほどの「スーパーが高い」という話と矛盾するようだが、コーラ500mlはスーパーやコンビニだと$0.50~0.55で、道端の売店だと$1と言われる。
レストランでも、外国人料金として上乗せしてくる店があるので、必ず注文する前に料金を確認しておきましょう。








Phnom Penh, cambodia