停電が始まった14日から、出張で大阪にいて、昨日帰ってきた。
首都圏の混乱ぶりは、ニュースで見ていた。
大阪は食料もあり、ガソリンもあり、電気もあり、平穏だった。
でも、関西の人も大震災を経験している。
関東の人よりも、ずっと震災の痛みを知っており、今できることを考えてくれていると思う。
10年前、僕は日本一周をしていて、あの海岸線もひと通り走った。
アップダウンの連続だった岩手のリアス式海岸、宮古でハブが故障して、自分の店ではこれは直せないからと、直せる自転車屋さんを探しまわってもらったこと、陸前高田の道の駅で野宿したこと、相馬の海浜公園で野宿したこと。
あの風景、あの情景が、バケモノのような津波にのまれて壊滅してしまった。
その惨状に言葉を失い、被災者を見て心を痛め、何かしなければという気持ちは、皆同じだと思う。
残念ながら、僕にはたいしたことはできない。
わずかな募金、節電、節約、情報交換ぐらいか。
でも、無力な人間などいないと信じたい。
ひとりひとりの協力が、大きな力となって伝わることを願う。
言葉も、人を突き動かす力を持っている。
海外からの数多くのメッセージにも勇気づけられた。
戦争以来の一国の危機に、世界中の国々が日本を支援してくれている。
本当にありがたいことだ。
アフガニスタンが日本に5万ドル寄付、という話には気迫を感じた。
今なおタリバンと激戦中であり、国民の3分の2が1日2ドルで生活しているかれらにとって、5万ドルという金額がどれほど大金であることか。
アフガン復興のために道路や学校をつくってきた日本への恩返しだという。
無力な人間などいない。