2015年4月16日木曜日

Zeljko In Japan 1



旅をしても、消費してばかりで生産的なことはなかなかやれない。
人に助けられてばかりで、人を助けることは少ない。
でも、遠く離れた国との架け橋をつくることはできる。

はるばるセルビアから、日本へようこそ!









まーとにかく驚異的によくしゃべる人。
一瞬の隙さえ見せないマシンガンな人。
特に今の彼にとっては、あらゆるものが新鮮で刺激的。
感じたこと、経験したこと、なんでも逐一報告してくれる。
僕らにとってはなんてことのないノーマルなことでも、彼にとってはアブノーマルなことなのだ。
そこでひとつひとつ立ち止まって耳をかたむけることは、僕らにとっても大いなる発見となる。
これを大切にしていこうよ、と崇と話した。



2015年4月13日月曜日

退院しました

経過報告。

4月1日
突然右目が曇り始めた。
ぶつけたおぼえもなく、痛みもない。

4月2日
曇りが濃くなり、黒い点や線が動めいているのが見えるようになった。

4月3日
さらに曇りが濃くなり、黒い粒子を含んだ暗雲の中にいるかのようになった。
眼科に行き、網膜剥離だと診断された。
そこの眼科では手に負えず、大学病院を紹介され、その日のうちに即入院、即手術となった。

手術第1回目。
眼球に3ヶ所の穴が空いており、そのうち1ヶ所はかなり大きく、眼球内の奥でスクリーンの役割を果たしている網膜がはがれ、さらに出血して眼球内に血がたまっていた。
眼球に管を差し込み、眼球内を満たしている硝子体と呼ばれるゼリー状の物質を除去し、レーザーで網膜を焼き付けた。
除去した硝子体の代わりにガスを注入して、終了。
手術は1時間以上におよんだ。

ガスの圧力を利用して網膜を密着させるため、その日からうつ伏せで寝なければならなくなった。
当然ガスは上に向かうので、目の奥に位置する網膜に力を加えるには、下を向き続ける必要があるのだ。
感染症防止のため、洗髪洗顔は禁止。

食事制限がないのがせめてもの救い。
病院食だけで足りるわけもなく、院内のコンビニに通って買い食いする日々。

家族からの差し入れ。


4月6日
セルビアで自転車盗難騒動があった時、一番助けてくれた大事な友人ジェリコが来日、見舞いに来てくれた。


この人。


日本に来ることはだいぶ前からわかっていて、全力でウェルカムして日本を楽しんでもらう計画だったのに、まさかこんなタイミングでこんな事態になってしまうなんて、本当に申し訳ない。

4月7日
再手術。
上を向くと、数十の黒い泡のようなものが見えていた。
網膜を貼り付けるために注入した物質が残っていたのだ。
これはミスというわけではなく、やむをえない状況で除去しきれなかった、と説明された。
また眼球に管を差し込んで、その物質を除去。
30分ほどで終了。



そういえば、身長と体重を計測した。
身長が2cm伸びていた。
体重は旅行中と比べて8kg増量。
あと、どうでもいいけど靴のサイズが従来より1cm大きくなり、現在は28cmが最適サイズ。
体温は基本37℃以上。
血液検査と尿検査もしたけど、何も言われてないからきっと健康なのだろう、知らんけど。



4月10日
再々手術。
2回目の手術の後に出血して血がたまっていたらしく、何も見えていなかった。
また眼球に管を差し込んで、洗浄。
30分ほどで終了。
この夜から仰向け解禁。

4月11日
かすみさん(左)となおみさん(右)。


かすみさんは、単独で自転車によるアフリカ縦断を果たした人。
以前からメールやフェイスブックでつながっていたが、お会いするのは初めて。
なおみさんは、このブログでも何度も紹介している旅人で、この時も帰国したばかり。
僕らは同時期にアフリカにいたのだが、初めて3人そろって対面。
猛者二人の会話、なんかすごかった。

差し入れもすごかった。


4月12日
手術は無事完了し、検査の結果も異常なし、ということで退院。
3回目の手術の後、見えるようにはなったが、視力が回復したとは言えない。
まだ少し曇っているし、右目で見たものと左目で見たものにズレがある。
空気が少し残っていて、下を向くと小さな黒い輪が見える。
三度にわたって眼球に管を差し込まれてグリグリグチャグチャされたので、真っ赤に充血して、まともに目を開けるのもつらい。
こういった症状はいずれも徐々に回復していくらしい。



医師の説明によると、今回の原因はふたつの可能性が考えられるという。
ひとつは、もともと強度の近視で、眼球が長く伸びていた影響。
もうひとつは、レーシック手術(7年前に受けた)の際に眼球に力を加えられた影響。
どちらの原因にしても、いずれ左目も同じようなことが起こる可能性が否定できないし、右目がまた再発する可能性も否定できない。
予防、対策は特にない。

網膜剥離は自然治癒されることはなく、放置すれば失明に至る。
帰国後に発症したのは不幸中の幸いであった。
マダガスカルで発症していたら終わっていた。
ひとつ言えるのは、今後もし旅先で目に異常が発生した場合、自転車や荷物を置き去りにしてでも、緊急帰国するべし。

洗髪洗顔はあと2週間は禁止(目に水が入らない方法であればOK)。
しばらく仕事はできないし、自転車も乗れない。
免許奪還は絶望的。
外出したり食事したりはできるので、時間ある方お付き合い願います。



2015年4月3日金曜日

入院します

なぜかまさかの網膜剥離。
1週間から10日ほど入院します。
これから会う予定の方々。
ひとりひとりに連絡入れたいところですが、即入院で画面の文字もよく見えないため、この場の報告で失礼します。

ここがマダガスカルじゃなくてよかった。



世界のコインコレクション







2015年4月1日水曜日

免許

石神井川。














運転免許の期限が切れても、海外に滞在していたなどのやむをえない事情がある場合、帰国後1ヶ月以内に証拠となるパスポートなどを提示すれば、免許は更新できます。
1ヶ月以上たってしまうと完全失効、一から取り直すことになります。

そんなわけで、僕はこれから仮免を取ります。
俗に一発試験などと呼ばれますが、実際には仮免学科、仮免技能、応急救護教習、高速教習、本免学科、本免技能、と全然一発では終わらせてくれません。
日数もお金もたっぷりかかります。

しかも、技能試験は教習所よりもはるかにシビアで、一発で合格できる人はめったにいないようです。
しかも鴻巣、遠すぎる。
長い道のりになりそうです。