起点となる街ベシサハール以降は、当然オール未舗装。
アンナプルナ・サーキットは、トレッキングのためにつくられた道路ではなく、ここに住む人々の生活道路となっている。
数kmおきに村があり、村には宿、レストラン、売店がある。
時々ジープが通るが、数は少ない。
四駆以外の車は通行できなさそうだ。
自転車が軽いので、荷物をはずさなくても、そのまま持ち上げて川を渡れる。
こうなるともはや、歩いた方が早い?
でも僕は重いバックパックを背負うことに慣れていないし、自転車を押して歩くのはいつものことで、むしろいつもより荷物が軽いので楽に感じている(←若干強がり)。
欧米人トレッカーが多い。
ポーターたちは、ひとりで2~3人分の荷物を背負って歩いている。
これでビジネスが成立しているのだからいいのだろうけど、見ていて酷だ。
トレッカーたちはちゃんとしたアウトドア装備でスティックを突きながら歩いているが、ポーターたちは軽装で、サンダルで歩いていたりする。
道は車両が通行することを前提につくられていないためか、ふつうの道路ではありえないほどスティープ。
標高1300m。
なんだか不思議な空間。
宿は150ルピー(146円)。
Wi-Fiあり、お湯が出る。
それで150ルピーって、どうなってんだ?
まともに設備が整っている宿としては、過去最安。
食料は高くなった。
500mlの炭酸が宿泊費と同じ150ルピー(146円)。
レストランのメニューも一品300~500ルピー(292~487円)。
ひたすら登り。
もう完全にトレッカーの方が速い。
でもまあいいさ。
一応、道です。
再びチベット仏教圏に突入。
ラダックで見慣れた、タルチョとマニ車。
とにかくチベタンは高いところに住む。
国を問わず、ヒマラヤとその周辺の高地に住む民族は、とりあえずチベタン。
なのでチベタンフード。
ラダックにはこんなのあっただろうか、チベタンブレッドなるものを初めて食べたが、これがおいしい。
揚げパンのようなドーナツのような、香ばしくてサイズも大きめ。
卓上の砂糖をこのチベタンブレッドにぶっかけると、さらにいい感じになることを発見した。
またダルバートしかなかったらどうしようかと案じていたが、これならグッド。
しかし、奥地に進むごとに食料が値上がりしていく。
メニューにはモモもあるが、高すぎるので却下。
500mlの炭酸は180~200ルピー(179~199円)にもなり、さすがに断念して水に切り替えた。
ネパール人もやはり触る習性があるようだ。
特に子供は「サイクル、サイクル」と言いながら吸い付けられるかのように自転車に向かってきて、触りまくる。
これぐらいの年齢ならかわいいので許す。
1日に何十本もの川を渡るが、だんだん難易度が高くなってきた。
基本的に登りだが、激しいアップダウンでスティープな下りも多くある。
せっかくの下りなのに、スティープすぎるしゴツゴツの石だらけなので乗っていられず、降りてブレーキをかけながら歩く。
川渡りでホイール周辺が濡れて砂まみれになり、その状態でブレーキを力いっぱいかけるので、ブレーキシューがみるみる擦り減っていく。
フルサス&ディスクブレーキの必要性を感じる今日この頃。
乾季でこんなドロドロだと、雨季はどうなっちゃうんだろうな。
標高2000mを超えるとだいぶ涼しくなってきた。
相変わらず、数kmごとに村があり、宿、レストラン、売店がある。
日が傾いてきたら適当な村でストップ。
宿からの眺め。
ここは200ルピー(199円)。
もうWi-Fiはない。
部屋にはコンセントがなく、併設されているレストランで充電できるが、有料。
ベッドはあるが毛布がなく、自前の寝袋で寝る。
宿代と充電代は微々たるものだが、やはり食事が高い。
しばらくこれが定番になりそうだ。
チャイも、レーのチャイと同じ味でおいしい。
しかし、ネパール人ポーターたちを見ていると、ほとんどダルバートばかり食べている。
こんなにおいしいチベタンフードがあるのに、ダルバートの方が人気があるというのは不可解きわまりない。
Beni, Nepal
6033km
だいぶ奥地に入ったな。そろそろネットも繋がらなくなるのだろうか?
返信削除自転車に乗らない移動になるとは、ちとキツイか?
食事は美味しそうで良かった。日本でもうけそうにみえるがどうかな?
この辺はまだ入り口近く、序盤戦だよ。
削除チベタンフードは日本人の口に絶対合う。
ただ、中華とかぶる部分が多いからな~。