2014年1月14日火曜日

バンダルスリブガワン 2

往復しても5分で歩き終わるメインストリート。










とても首都のメインストリートとは思えないほど閑散としていて、店も少ない。





ブルネイに来て最もたまげたのは、ここは歩行者優先社会なのだ。
歩行者のために、車が止まってくれる!
道を譲ってくれる!
安全運転!
そしてなんとなんと、クラクションが鳴らない!!!
アジアではドライブマナーにはまったく期待してなかったので、逆におかしな感じだ。

ゴミも落ちていない。
ツバを吐く人もいない。
街中で立ちションする人もいない。

経済水準というものは、ここまで人の振る舞いに影響を及ぼすものなのか。

静かだ。
危険は微塵も感じない。
のんびりしている。

メインストリートでも、夜9時にもなればほとんどの店は閉まり、街は完全に眠りに入る。

同じ経済大国でも、世界一ビジーな国、日本とは対極的だ。
日本は、資源がないからこそ経済発展してきたとも言える。
日本ではどうしたって競争原理が強まり、バチバチと火花を散らしながら生きていくことになる。
ブルネイのように余裕があってのんびりしている国は、うらやましく思える部分もある反面、物足りなさも感じる。
年頃の若者なんかは、何して遊んでるんだろうな。



和食屋があるのは喜ばしいことだが、さすがに高級すぎて入れない。


店構えもこんなに立派。


やはり、ネパール以外のジャパニーズレストランはスシを前面に出してくるな。

ブルネイ川。


対岸との交通手段はボート。
無数のボートが行き交う。
さすが、燃料に困ることはないのか、すべてモーターボート。 

Google Mapsを拡大してみると、川の上に道がある。


大きな地図で見る

一瞬バグかなとも思ったが、その正体がわかった。





水上集落。




28の村、2万人が水上で生活しているらしい。
小国とはいえ、人口過密というわけでもないのに、なぜ陸地ではなく水上に住んでいるのか?



一見ボロイけど、ちゃんとエアコンが付いてる。


基本的なインフラの他、ネット回線も引かれているらしい。

裕福なのに、あえて水上のボロ屋に住む、不思議な人たち。



聞いて確認したわけじゃないが、肉体労働者は外国から調達してるっぽい。


雨宿り。


現在、ボルネオは雨季。
といっても、一年中高温多湿で、年間を通して気温も降雨量も大きな変化はなく、いつ来ても雨は多そうだ。
熱帯のスコールは短い通り雨、というのは甘い認識で、長くしつこく、ガッツリ降ることもある。

水上学校。






ゴージャスなモスクとのコントラスト。


近代的ショッピングモールとのコントラスト。




スリナガルのハウスボートを思い出したが、あそこの人たちは商魂むき出しでかなり気分を害したが、ここは純粋に生活の場で、静かだ。











街の中心から5kmほど離れたところにある、もうひとつのショッピングエリア。










「イスラム圏では自転車は普及しない」
という法則はここでも当てはまる。
今のところ、自転車に乗っている人はまったく見ていない。
ショッピングモールに来ても、駐輪場なんてありゃしない。

完全な車社会で、駐車場が不足しているようで、路駐車が多い。
雨が多い気候のせいか、バイクも少ない。

そういえば、ブルネイは基本的に税金なしだが、車が増えすぎるのを防ぐため、自動車税だけは課せられている、とどこかに書いてあった。
一家に2台所有しているのがふつうだとか。
ガソリンも安いだろうし、放っといたら増えいく一方だろうな。
 

Bandar Seri Begawan, Brunei



2 件のコメント:

  1. ブルネイ入国おめでとう。

    なじみの薄い国だけど、イスラム圏内とは知らなかった。
    なぜイスラム圏内だと自転車は普及しないのだろうか?

    ryoの姿からすると気温高そうだ。
    こちらでは関東で降雪の可能性がありそうなぐらい寒い。

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    1. なじみ薄いけど、日本との関係は深そうだ。
      ここまで日本車と日本の家電の流通率が高い国は今までなかった。
      (世界的には、車はともかく家電は、今やサムスンやらLGやらに完全に押されてる。)
      日本がブルネイの最大の貿易相手ってことと関係してるのかもな。

      なぜイスラム圏で自転車が普及しないのかは、わからない。
      そもそもイスラムの風習で理解できるものはあまりない。

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