2013年7月24日水曜日

雨季

山間部とは気候が異なるここ低地では、今は雨季。
午前中に降る傾向があり、なかなか出発できず、ピンディーに2泊の予定が4泊に延びた。

ピンディーの写真を少し追加。

サトウキビジュース。



アフリカで飲んだサトウキビジュースより濃厚でおいしかった。

ガラス屋発見。

スカイチェアの類かな。
裸足は危険だと思う。
そもそも夏のラマダン中に肉体労働は危険だと思う。

未開封のペットボトル。

なぜこんなに量が違う?

日中はレストランが閉まっているが、日没後はレストラン以外の店が閉まってしまう。
皆、日中は我慢しているから、日没後は仕事も放ったらかして飲み食いに専念する。

ディナータイムになると、仕事仲間や家族と輪になって一緒に食事している光景があちこちで見られる。
ひとりで食事している人は、いるかもしれないがあまり見ない。

しかし、残念ながらパキスタンフードは残念な感じだ。
いくら腹が減っていても、レストランも屋台のメシもまったくそそらない。
チャイニーズレストランが何軒かあるが、どういうわけかどれも高級。
でもたまには高級レストランに入ってもいいんじゃないかな。

日本の焼きそばとほぼ同じ味。

次の日はピザハットでピザ食べ放題。
「No spicy, please.」と言ったのにスパイシーなピザしか出て来なかった。
というか一種類しかないようだった。

次の日のために食いだめしておかなきゃならないので、ラマダン期間中は平常以上に食品が売れるらしい。 

文字マニアのタカセさんから「文字を見せて」と強いリクエストがあったので、ウルドゥー語の写真を撮ってみた。






同じアラビア文字でも、ウイグル語は地味でおとなしかったが、ウルドゥー語は活き活きと躍動感を見せてくれる。


考えてみれば、南北アメリカ大陸とオーストラリア大陸はオール英文字だった(少数民族の文字や古代文明の文字は除く)。
アフリカ大陸は、エチオピアとイスラエルを除けば英文字とアラビア文字。
ヨーロッパは英文字とキリル文字が主流だが、ギリシャ文字とグルジア文字は独特で面白かった。
新聞とか手書きメモとか、おみやげに収集しておけばよかったな。

これ以外の世界の文字は、アジアに集中している。
アジアは文字の宝庫。
今後忘れなければ、文字収集をしてタカセさんにプレゼントして、報酬としてたこ焼きをごちそうしてもらうことにする。

晴れたので出発。
 

道路は広めの路肩があり、ほぼフラット、風もなし。
走行条件は良いが、ベタベタと蒸し暑い。
気温も湿度も、東京の真夏日と同じぐらい。

アジアは全体的に人口密集地帯なのかもしれないが、パキスタンも人口1億8800万人と多い(面積は日本の2倍)。
平地では数kmごとに店が現れる。
レストランは閉まっているが、売店で水分と菓子程度は買える。



パンク修理していると、次々と人が集まってくる。


休憩していると、また人が集まってくる。




休憩するごとに。

中央の人は、ティム(中国で出会ったオージーサイクリスト)に会ったそうで、写真を見せてもらった。

走行中もクルマやバイクが挨拶してくれたり、時に止まって話しかけてくれる。
「I like Japanese!」
「Do you need help?」
「Do you have water?」
自分たちはラマダンで飲み食いできないのに、こちらの水を気にかけてくれる。
本当にナイスな人たち。

必ずと言っていいほど、「ビジネス? それとも学生?」と聞かれる。
どこの世界にこんなビジネスマンが、こんな学生がいるというのか、と突っ込む気も失せる。
「I'm traveling」と答えると、travelingという単語が通じない。
いかにパキスタンに旅行者が少ないかがわかる。

あと、必ず「なんでひとりで旅してるんだ?」と聞かれる。
ここでは一人旅は奇異なものらしい。

やはりイスラム、話しかけてくるのは全員男。
女の人はどんなこと考えて生きてるんだろうな。

フンザやピンディーに比べて英語の通用度が下がった。
5~6人にからまれたら、英語が話せるのは1~2人。

パトカーも止まった。
警察もいたってフレンドリーで、職質というよりは世間話がしたかったみたいだ。
今や警察からも、「フェイスブックやってるか? 教えてくれ。」と言われる時代。



今までにないタイプのモスク。




これはウルドゥー語ではなくアラビア語。


モスクの写真を撮っていると、また人が集まってくる。
「ウチに来い」とか「シャワーを浴びていけ」とか、どんだけもてなしてくれるんだ。



アイスクリーム屋さんにアイスをごちそうになった。

後部のオレンジのボックスにアイスが入っている。
ん? でもラマダン中・・・

ある人から、しきりに「ウチに泊まれ」と誘われたのだが、この人は独身だそうで、アゼルバイジャンでの恐怖体験が頭をよぎったので丁重にお断りした。


Lahore, Pakistan

2428km



4 件のコメント:

  1. 亮さん焼けてる!それに結構痩せました?
    でも元気そうで何よりです^^
    おもてなしの心を持っている人々ですね!心が豊かだ。

    返信削除
    返信
    1. うん、20代まではずっとこの体型だったんだけどね。
      30過ぎてから、帰国するとひとまわりデカくなるようにな体質になっちゃった。

      経済は貧しくても心は豊か。
      逆に、心が豊かでもてなしを心得ている人たちがどうして経済発展できないのか。

      削除
  2. 確かに。もてなし過ぎて発展への意欲が削られているんですかね。
    インド、東南アジアも親切な人が多いことを祈ります☆

    返信削除
    返信
    1. この先の国ではボッタクリとのバトルの日々となるのかな。
      インドはまた全然違う国の予感。

      削除