2012年7月4日水曜日

アドリア海 3















海きれいだなー、と写真を撮ろうとすると、よく見るとビーチに全裸族がいたりするのでやりづらい。
この写真は、わざわざ裸族が写らないポイントまで移動して撮った。


暑くなったら全部脱いでしまえ、という習性は白人社会全域に共通するのだろうか。
キリスト教とイスラム教は同じルーツから派生した兄弟のような関係なのに、どうしてこうも真逆の方向へ進んでしまったのか。





もう雨はまったく降らず、毎日快晴。
40℃を超えるようになった。
EU国と違って、クロアチアでは安い炭酸が冷えた状態で売っており、ついたくさん買ってガバガバ飲んでしまう。
特にクロアチアのニセコーラ、Cocktaがうまい。

この衝動を抑えて、お湯と化した水道水を飲み続けるのは難しい。
晩飯時の炭酸が3Lじゃ足りなくなってきた。

ヨーロッパ入ってからずっとそうだが、やけに日が長い。
日の出は5:30ぐらいで、日没は20:30ぐらい。
日が長ければそれだけ活動時間帯を延ばせるので、それに助けられることも多いのだが、今はとにかく暑くて、ようやく眠れるぐらいにまで気温が下がるのが23時ぐらい。
それまでは眠ることもできず、特にやることもなく、ひたすら扇子であおいでじっと耐え忍ぶ。
朝は8時にもなるとテント内はサウナ状態。







この日は、しくじった。
泊まろうと思っていた街が、旅行者がまったく寄り付かない港町で、キャンプ場がなかった。
今までの街は必ずといっていいほどキャンプ場あったのに。
野宿も難しい雰囲気だった。

「APARTMANI」と書かれた宿泊施設をよく見る。
個人経営のペンションのような感じで、値段を聞いてみたら、150クナ(2007円)と言われ、ここに泊まることにした。
中を見てビックリ。








宿というより、2LDKのマンションそのものだ。
こんなすごいところに泊まるのは初めてだ。
立派なホテルだったら泊まったことあるが、ホテルというのはカッコつけて外見をゴージャスに飾ったり、余計なサービスがあったりする。
僕みたいな旅行者には、装飾はどうでもいいから、こういうキッチンや冷蔵庫を付けてくれた方がありがたい。

しかし、これだけ設備が充実しているのに、どういうわけかエアコンも扇風機もなかった。
なので結局、23時ぐらいまでひたすら扇子であおぎ続けたり、冷蔵庫の中に頭を突っ込んだりしてやりすごした。





ドゥブロヴニクを含む一帯は飛び地になっていてクロアチア本土とはつながっていないので、10kmほどだけだが、ボスニア・ヘルツェゴビナを通過した。
国境では、パスポートの顔写真のページだけ見られて、それ以外は何のチェックもなく、 スタンプもなかった。









酷暑とアップダウンで疲れ果てた状態で、ドゥブロヴニクに到着。










最初にあたったキャンプ場は、なんと176クナ(2355円)。
前日の2LDKより高い!

「176だと!? 正気で言ってんのか? ここは高級ホテルか? ただのキャンプ場だろ。ちょっとディスカウントしろや。」

とからんでみたがダメだった。
これからまた山を登って、12kmも離れた別のキャンプ場へ行く気力はもうなかった。
渋々、ここに1泊だけして、翌朝移動することにした。

今回の旅で、キャンプ場で2000円を超えたのは、物価が高いことで有名なジュネーブだけで、まさかこんなところでその記録が破られるとは。
こういうぼったくりのところに限って、サービスが行き届いておらず、テントサイトは石だらけだったりする。

ちょっとゆっくり休みたい気分だが、この物価の高さと酷暑で、長居できるかどうかわからない。


Dubrovnik, Croatiaにて

Dst. 18387km



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