2012年6月24日日曜日

ザグレブ

空港に着き、オーバーサイズの荷物受付に自転車をそのままの状態で持って行ったら、あえなく「No」と断られた。

「そんな状態じゃ受け付けない。荷物を取り外してまとめてパッキングしなければダメだ。自転車もパッキングしなければダメだ。」

まあ、こんなこともあろうかと、先日買ったクソテント、まったく役に立たなかった25ユーロのあのクソテントを、捨てずに取っておいていた。
そのクソテントに荷物をすべて入れて折りたたみ、ラッピングした。
自転車は、輪行バッグに入れるとなるとキャリア等も外さなければならず手間が倍増するので、タイヤだけ外してガムテープとワイヤー錠で固定したが、これはなぜかラッピングできないと言われた。

チェックインカウンター、オーバーサイズの荷物受付、ラッピングマシン、の3ヶ所を何度もたらい回しにされたが、どの係員もそれぞれ言うことがバラバラで、要領を得なかった。
しかし、そのいいかげんさが幸いして、本来払うべき超過料金を払わずにスルーできた。

重量は、自転車18kg + 荷物(水、食料、ガス、スプレー類を抜いた状態)45kg = 63kgだった。
ラッピングマシンのおっさんは、「この荷物は重すぎる。きっと受け付けてもらえないよ。」と言った。
そこまで規格外だとは思えないが、その重すぎる荷物をタダで積めたのだからラッキーではあったが、そもそもチケットが法外なまでに高額だったので、僕としてはあまり得した気分でもない。

出国手続きでは、係員はパスポートをまったく見ず、瞬時にポンッとスタンプを押した。
オーバーステイしていたとしても、きっとバレなかっただろう。

特に破損も紛失もなく、無事クロアチアに到着した。




強いて言えば、ウッドスタンドが折れた。


入国手続きでは、質疑応答もカード記入もなく、パスポートのデータを機械で読み取ってポンッて感じだった。



旧ユーゴ諸国とはいったいどんなところなのか、僕にとって謎のエリアだった。
併合と分離を繰り返してコロコロと変わる国名。
異なる民族、言語、宗教の混在。
旧社会主義。
つい十数年前までおこなわれていた内戦。
民族浄化。

実際に見てみると、なんのことはない、ここはヨーロッパだ。
多少は、道路や家屋が荒れていたりするものの、全体として街並みは美しく、経済水準も決して低くはないだろう。
民族はゲルマン人からスラブ人に変わったわけが、今のところ僕の目には同じに見える。

空港から街に向かう途中、さっそく声をかけられ、街の中心まで案内してくれた。

わかりやすい英語で、ていねいにいろいろ教えてくれた。

首都ザグレブ。






















ソロをとってる、左から2番目の子の勇ましい歌いっぷりにグッときた。




















































































弟妹たちのやる気のなさっぷりがいい。










楽しいところだ。
音楽の都ウィーンよりザグレブの方がはるかに音楽を感じるぞ。

英語の通用度は高い。
今ところ問題なく通じる。
もちろん、クロアチア語なんてまったくわからないが、あいさつぐらいは言えるようにしたい。
旧ユーゴ諸国の言語はスラブ語派で、大別すればロシア語や東欧の言語と同じ系統。

ホステル兼キャンプ場でキャンプしている。
アフリカ南部にこのタイプが多かったが、ホステル兼キャンプ場というのは一番ありがたい。
キッチンを使えたりラウンジで充電できたりなど、サービスが充実しているし、洗濯物も広々と干せる。
料金は、なにかと神経を使うドミトリーよりも、プライベートを確保できるテントの方が安い。
ここは1泊60クナ(804円)。

到着した金曜日と、明日月曜日は祝日で、土日をはさんでいるので4連休のようだ。
最悪のタイミングで来てしまったと思ったが、クロアチアでは一部のスーパーは日祝も営業しているようだ。
宿泊地から徒歩5分のところに大型スーパーがあり、そこは日祝も営業している。
えらい。
やっぱりスーパー全滅というのはあまりに不便でしょう。
僕が通過した国では、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアが、徹底して日祝休業だった。
皮肉なことに、経済水準が高い国ほど、働かない。
要領がいいんだろうか。


Zagreb, Croatiaにて

Dst. 17483km


4 件のコメント:

  1. Oh! クロアチアですねー。その町の中心部の写真のところにおれも2週間前いました。特設ステージで毎晩サッカーEURO2012を流しているんですよ。クロアチア戦の時はかなり盛り上がってました。旧ユーゴは現地に行くと本で読んだだけではわからないこといろいろ勉強になりますね。クロアチアは来年7月EU加盟予定です!セルビアは今月就任した新大統領が強烈な民族/大セルビア主義者で西側、ロシア側とどうやっていくのか注目されているとのことです。海岸方面行くのですか?俺はいけませんでしたが、とてもきれいな海岸線や街だそうです。では長旅お元気で。

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    1. 無事ウガンダに戻られたのでしょうか。
      ザグレブでは楽しみましたか?
      ヨーロッパの人がサッカーをしている姿を見たことがないのでイメージがわかないですが、クロアチアもサッカー人気あるようですね。
      来年EU加盟ですか。
      他の旧ユーゴ諸国も狙ってるんですかね。
      でもギリシャでああいうことが起きたから、EU主導国も渋々なのでは?
      今になって大セルビア主義?
      ニュースをチェックしてないのでどんな人なのかわかりませんが、またミロシェビッチを思い出させますね。
      大丈夫なのでしょうか。
      現在アドリア海を走行中です。

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  2. なんだかいい加減なんだな・・・
    日本での高額な支払いは何だったのだろうか?
    ま、支払わずにすんだからラッキーだね。

    クロアチア=内戦+情勢不安定ってイメージだが、写真で見る限り欧州そのものか?
    サッカーのプロリーグもあるし、バスケットも国際的な強豪国。
    ryoの印象では経済状態も良さそうだし、報道って正しいことを伝えているのだろうか?

    そうそう、こちら仕事で居住している駅にエレベーター設置業務を受けて完了させた。
    施工が無事に終わることを願うばかりだ。

    クロアチアからの予定ルートはあるのかな?

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    1. 現在のクロアチアは政情安定しているはず。
      内戦が終わってここ10年は観光に力を入れているらしい。
      旅行者も多いよ。
      経済が豊かか貧しいかは、あくまで個人的な感覚による。
      出会った旅行者と話して意見が対立することもある。
      クロアチアは、ギリシャぐらいの感じかな。
      きれいな家もあれば、廃虚もある。
      EU主導国ほど発展していないけど、かといって貧困国では絶対ない。
      いずれにせよ平穏だよ。

      エレベーター設置って難しそうだな。
      すでにできあがってる建物に新たにエレベーターを設置するの?

      クロアチアの次はボスニア、セルビア、ブルガリア、そしてトルコ。
      コソボも通れるなら通ってみたい。
      まだ未チェック。

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