2012年2月11日土曜日

アカバ

エジプトのヌエバからヨルダンのアカバまでフェリーで。
最初はヌエバで1泊するつもりだったが、午後1時半ぐらいに着いてしまったので、
のままフェリーに乗ってしまおうと思い、港に直行した。

しかしまた例によって、チケット売り場がどこにあるのか、どこで何をどうすればいいのか、わかりづらくていちいち手間取る。
すべてひとつの建物にまとめて流れ作業にしてくれればいいのに、建物がバラバラで、案内板も標識もなく、わざとわかりにくくしているようにさえ思える。
人に聞いても、英語が通じなかったり、英語が通じても説明が大ざっぱで、言われた方向に行ってみてもアラビア語で書かれた建物しかなかったり。

チケットはUS$75。
それほど長い航海でもない
、豪華客船でもあるまいし、ちょっと高すぎる。
1日1便、lonely planetには3時半出港と書かれているが、出港時刻なんて決められていないと思う。
誰に聞いても出港時刻を明確に答えてくれないし、チケットにも書かれていない。
スーダンからエジプトへのフェリーも同様だった。

待合室でしばらく待たされ、4時半、搭乗してもよいという指示が出た。
しかし搭乗しようとしたら、パスポートチェックで止められた。
 
出国のスタンプがないな。イミグレーションに行ってスタンプをもらって来い。

イミグレーションだと?
そんなもんどこにあった?
誰も一言もそんな説明してくれなかったぞ。

場所を教えてもらってイミグレーションに行ったが、係員はすでに仕事を終え、帰宅しようとしているところだそうで、呼び戻してもらった。

 「Five minutes.と言われた。

エジプトでは、毎日幾度となくこの言葉を言われる。
これは、
いつになるかわからないが、しばらく待ってみてくれという意味であって、5分後という意味ではない。

「Where is the go?
「You speak English?
「What is your nationality?
「What is your name?
「Five minutes.

エジプト人が使う英語はこんなもんだ。
もちろん
Where is the go? は英語としてありえない表現。

話がそれてしまったが、30分待たされ、スタンプしてもらい、無事搭乗できた。
搭乗してからまたしばらく待たされ、出港したのは6時半。

ヨルダンはビザフリーで、特に何も必要なく、船内でスタンプしてもらうだけだった。
これだけはイージーだった。

夜のフェリーは、景色を楽しめないのが残念だ。
昼間だったら、東にサウジアラビアが見えていたはず。

アカバ港到着が9時半、それからまたしばらく待たされ、ようやくヨルダンに上陸できたのが10時半。



港からアカバの街まで10kmほどある。
港にはホテルはない。
やむをえず、夜間走行した。
本来、夜間走行はするべきではないが、これは特例。
道路はちゃんと外灯がついていて、交通量も少なく、危険は感じなかった。

街に着いたのは11時すぎ。
幸い、ここもまた外国人がたくさん訪れる観光地で、この時間でも街は明るかった。
ホテルも店も豊富にあり、難なく部屋を確保し、ATMでお金もおろせて、食事もできた。


街の真ん前にビーチがある。

  



  


街の真前のビーチにしてはきれいだ。








対岸はエジプト。

泳いで国境越えもできそう。

 

ヨルダンは、人口の半数以上がパレスチナ難民といわれている。
パレスチナ人もアラブ人の一部なので、今のところ僕には見た目で識別はできない。





 

イスラム圏に入ってから、女性に写真撮らせてと頼んでも冷たく断られ続けたが、初めて女性の方から写真撮ってと言われた。


この人は、チップが欲しかったみたい。








ベンツと馬車。


バーガーキングとラクダ。











  
 







どういうわけか、物価が一気に上がった。
滞在しているホテルは、トイレシャワー共同で12ディナール(1314円)。
クオリティはエジプトと変わらないボロ宿で、エジプトだったら500円以下だろう。
レストランもなんだか高くて、自炊している。

スーク(市場)で買い物するのは楽しい。
野菜と果物をどっさり買っても1ディナール(109円)で、値段の決め方も超適当に見える。
いまだ僕は、アラブ世界の値段交渉に慣れていない。
言われた値段がそんなに高くなければそれで払ってしまうが、交渉すればもっと安くなるかもしれない。

あと、エジプトもそうだったが、スークで売られている女性の下着が、ありえないぐらいド派手だ。
イスラムの女性は、外出時は決して肌や髪を見せず、顔
や手を隠している人もいるのに、その下にはあんな変態チックな下着を身に付けているのか?
下着売り場の撮影は自粛する(僕が変態扱いされてしまうので)。

モナリザとシーシャ。



Aqaba, Jordanにて



2 件のコメント:

  1. まさに中東のど真ん中へ入国だな。

    物価が急に上がったのは何故なんだろうか?
    シリア情勢が緊張を高めている。
    ヨルダンには影響は無いのだろうか?

    丸い看板はバーガーキング?アラビア文字だったから・・・

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    1. 物価が高いのは謎だ。
      逆に、観光資源も石油資源も豊富なエジプトの物価が安いのも謎だ。
      ニュースを見てないせいかもしれないけど、シリア情勢はまったく耳に入ってこない。
      平和そのものだ。
      先日会ったアメリカ人旅行者は、平然と「これからレバノンとシリアに行く」と行ってたけど、大丈夫なのかな?

      バーガーキングだよ。
      久々にダブルワッパー食べた。

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