2012年1月18日水曜日

カルナック


今いるルクソールは、古代はテーベと呼ばれた都市で、BC16~14世紀にはエジプトの首都として繁栄した。
テーベの北部はカルナック、南部はルクソールと呼ばれ、北と南はスフィンクスの道でつながれていた。

カルナック神殿は、創建はBC20~18世紀だが、BC16世紀頃から歴代の王が1500年以上にわたって増築を重ね、世界最大規模の神殿となった。

カルナック神殿。


行く時間を誤った。
「人気観光地は朝一番に行く」というのが僕の中の鉄則だったが、ここがこんなに人多いとは。


ここのスフィンクスは、頭部がヒツジのようだ。

塔門の高さは43m。







巨石文明は世界に数多く現存するが、ごく基本的な疑問として、どうやって巨大な石を正確にカットし、この高さまで積み上げるのか?と考え込んでしまう。



インカほど複雑精巧ではないが、きれいにきっちり組まれている。




ヒエログリフがきれいに残っている。

美しい。


当時は塗装されていたようだ。




誰もが人ごみは好きじゃないだろうが、特にひとり者にとっては、遠足気分ではしゃぐ人たちの中で見物するのは気分悪い。
でも、めずらしくこの時は、人ごみを気にせずに、素直に感動し、みとれてしまった。

高さ23m、直径5mの石柱が134本林立する。











光沢がある。

オベリスク。

高さ20m、ワンピース。
オベリスクはかつてエジプトに多数あったが、フランスやイタリアなどに持ち出され、現在はわずかしか残っていない。








別の塔門。



どれも顔と手足がない。
消えてしまったのか、消されてしまったのか?




道端にスフィンクスが。

スフィンクスがゴミ捨て場に!

カルナック神殿とルクソール神殿を結ぶスフィンクスの道。

長さ約2km、700以上(残っているのは60ほど)のスフィンクスが並ぶ。
古代人がここを歩いていた様子をイメージすると、ゾクゾクする。





少し塗装が残っている。

ルクソール神殿へと続く。



Luxor, Egyptにて



4 件のコメント:

  1. な、なんて美しいんだ。世界は本当に美しいな。
    亮ちゃんありがとう

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  2. 本当、美しかった。
    やっぱりいいもんだな。
    でも同時に、日本の建築や美術も負けてないんじゃないかな、とも思った。
    ちょっと京都奈良に行きたくなった。
    エジプトに比べたら新しすぎるけど。

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  3. 写真でも圧巻の世界が伝わるんだから、本物は素晴らしいだろうね。

    塔門やオベリスクの佇まいが良い。

    後世に残る建造物を造った古代の文明人には敵わない・・・

    壁画の顔と手足が破壊されているのは、イスラム原理主義によるものでは?
    偶像崇拝が禁止の人々だから・・・

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    1. 塔門は、あれだけ高いから、ただ積み上げるだけじゃなくて接着剤的なものが使われていたと思うんだけど、当時はどんな素材を使っていたのだろう?
      塗装の素材もわからない。
      オベリスクはワンピースのようだけど、20mの石塔をバランスよく建てるにはどれほどの技術が必要になるのだろう?
      原理主義者っていつ頃からいたの?

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