2011年11月15日火曜日

植物、マサイ、メシ

無事、歯はくっついたが、どの程度の強度なのか疑問だ。
ものの5分で、費用は30000シリング(1317円)。
速すぎて、安すぎて、不安。
また取れたら嫌なので、今後は前歯をかばうようにし、硬いものは控える。

順序が逆になってしまうが、ミクミ国立公園以前の写真から。





深い谷を下り、一気に1000mほど高度が下がる。


タンザニアに限らずだが、山の中に入るとバブーンだらけ。




パパイヤ。


鳳凰木。


花は美しいが足元はゴミだらけ。


生命力あふれる若々しきアカシア。


バオバブとアカシアの共演。






バオバブが花を咲かせ始めた。
ただでさえユニークなルックスなのに、この花の咲かせ方は、なんとも幻想的。







バオバブ群。




休憩しようと自転車を止めただけで、どうしてこんなに集まってくる?


ここから、ミクミ国立公園通過後。





どこの国でもそうだが、広大な平原地帯は雲が美しい。









すっかり高度が下がりきると、高温多湿の熱帯気候に。






 

マサイ族は、けっこうそこらじゅうにいる。
田舎の村のレストランで、マサイ族の男性3人と、日本人の僕が、隣り合わせで座って食事している。
奇妙な絵だと思う。
一昔前まで、日本には刀をさしたサムライがいると信じている外国人が多かったようだが、同様に現代のアフリカで、伝統的なマサイ族なんて本当はそんなにいないんじゃないか、と思っていた。
しかし、現に目の前にリアルマサイがいる。
それが僕には新鮮で、気になってついチラ見してしまう。
実際、美しいと思う。
かれらはかれらで僕の自転車が気になるのか、指をさして何か言っている。
しばらくしてミニバスが停まり、かれらは乗り込んでいった。
そのミニバスには日本語で「しらゆり幼稚園」とか書かれていた。
なんだか感覚がおかしくなってくる。
日本の中古ママチャリに乗るマサイもよく見る。

手始めに、その辺を歩いているマサイに声をかけ、写真を撮らせてくれと頼んだら、あえなく断られた。
「チップ払うよ」と言ったがそれでもダメだった。
一般に、かれらは誇り高く、文化の変容を受け入れない、といわれている。
なるほど、写真を撮られることが不快だったり、失礼だと感じるなら、端的に「撮らないでくれ」と断るだけでいい。
そこに金はいっさいからんでこない。
しかし僕が今まで写真を撮らせてもらったモデルたちの多くは、チップを要求してきた(特に女性)。
金さえ払えば、不快なことが不快でなくなる、失礼なことが失礼でなくなる、としたらおかしな論理だ。
なにかにつけて金、金、金、といってくる者が多い中、このマサイの態度に感心した。
またマサイ族は、他の黒人のように僕に対して「ムズングー!」とか「チナ!」とか(失礼というなら写真撮るよりこっちの方が何百倍も失礼だろう)絶対に言わないので、僕的にはかれらの好感度は高い。
かれらの誇りを尊重して、もう写真撮るのはやめようかなとも思い始めていた。
でも、もう一度だけトライしてみようと、ヤギを焼いているマサイに頼んだら、あっけなくOKしてくれた。

しかも笑顔でチップ要求してきた!
でもこのおっさん、槍も持っていないし(腰にさしているのかな?)、耳飾りもしていないし、もしかしたらニセマサイかもしれない。
今まで見たマサイのような崇高さも感じられない。
でもヤギうまかったから、まあいいか。

マサイは槍を持っているので狩猟民族のイメージがあるかもしれないが、かれらは遊牧民族。
家畜を育ててその肉を食べ、乳や血を飲む。
乳と血をミックスして飲む、という話も聞いた。
狩猟も農耕もやらない。
男子は10歳になると槍を持たされ、いついかなる時でも肌身離さず槍を携え続けるらしい。
細身で、手足が長い人が多い。

田舎街にはスーパーがないが、レストランや屋台が豊富で、食に困ることはない。
こんな感じの店がベスト。


地方では、一食2000シリング(87円)が相場。

どうもアフリカンフードは、炭水化物で腹をふくらませてやろうという戦法のようだ。

マラウイもそうだったが、意外にライスがうまい。
油で炒めて、ほんのりと味付けされたピラフのような感じ。
白人が好きなパサパサライスとは全然違う。

マラウイでシマと呼ばれていたトウモロコシをこねたやつは、タンザニアではウガリと呼ばれる。
左がそのウガリ。


はっきり言ってしまえば、タンザニアのウガリはマラウイのシマには遠くおよばない。
しかもちょっと冷めて硬くなったものが出てくる。

今のところ、アフリカンフードナンバー1は、ダントツでマラウイ。

右のおかずは、もつ鍋のようなもの。
これはうまかった。

不衛生きわまりない国で、加熱されたものならともかく、サラダってちょっとやばくないか?
と思い始めた時にはすでにけっこう食っていた。
まったく問題ない、大丈夫。

卵とポテトをからめて焼いたものもポピュラー。


道端でおばちゃんがパンを焼いていた。

個人的にこういうのは大好き。

トウモロコシもよく道端で焼いているが、歯の問題でいまだ食べていない。
こっちのトウモロコシは見るからに硬そうだ。

マンゴーの味はすっかり変わってしまって、うまくない。
マラウイのマンゴーは「奇跡のマンゴー」として、僕の記憶の中で輝いている。
本気で日本に輸出してくれないかな。



 
Dar Es Salaam, Tanzaniaにて


2 件のコメント:

  1. あのマサイ族・・・若干怪しいね・・・

    歯大丈夫か?
    前歯だったのか。
    気をつけてな~
    ご飯美味そうにみえるなぁ~
    でも、歯が気になるだろうね?

    平原の風景は絶景だね。
    隣国で紛争が絶えないなんて信じられない・・・
    バオバブの木は、何故あのような姿になるのか?
    不思議な生え方をしている。

    マラウイのマンゴー良いなぁ

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  2. 日本の歯医者で付けてもらった差歯でさえ取れちゃうんだから、どこの国で治しても確実っていうのはないだろうね。
    トウモロコシとかサトウキビとか、かぶりつくような物はおあずけだ。

    バオバブは、おそらく写真で見るよりずっと迫力がある。
    でかい。

    日本のスーパーとか八百屋でマンゴーって売ってる?
    マンゴーゼリーとかマンゴージュースぐらいしか売ってない気がする。

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