2010年5月10日月曜日

イメージ エジプト 2

よく知られているように、エジプト文明はナイル川によって育まれ、四大文明のひとつとなるほど高度に発展した。
ナイル川は毎年7月中旬に氾濫する。この時に上流から肥沃な土壌が運ばれ、農耕に適した土地が維持される。
氾濫の時期を知るため、1年を365日とする太陽暦(シリウス暦)がつくられた(BC3300年頃)。これは現在のグレゴリオ暦の原形であり、また天文学の歴史の始まりともいえる。
氾濫後に農地を元通りに配分するため、測量と幾何学も発展した。
ビールの生産(BC3800年頃)、ワインの生産(BC3500年頃)、ヒエログリフの文字体系の確立(BC3300年頃)、三大ピラミッドの建造(BC2550年頃)、などもエジプト文明の特徴。

国土の90%が砂漠(広義のサハラ砂漠の一部)だが、ナイル川流域だけ豊かなのが上空写真でもよくわかる。


古代のエジプト文明は有名だが、現代のエジプト人は何をして生きているのだろうか?
国の経済を支えているのは、観光業とスエズ運河の通行料。
石油や鉱物もあるが、周辺の国と比べると少ない。

大半がアラブ人。あとは少数のヌビア人、ベルベル人、ベドウィンなど。
90%がイスラム教スンニ派。9%がコプト教(エジプトで独自に発展したキリスト教)。
公用語はアラビア語フスハー(正則アラビア語)。実際に話されているのはアラビア語エジプト方言。

1922年にイギリスから独立。
4度にわたる中東戦争の末、1979年にイスラエルと平和条約を結び、アラブ連盟から追放された。
1989年にはアラブ連盟に復帰したが、1991年の湾岸戦争ではアメリカ率いる多国籍軍に協力した。
敵対したり、寄り添ったりと、政情は安定しない。
アルカイダを中心とするイスラム原理主義が潜伏しており、1997年のルクソール事件では日本人10名を含む外国人旅行者61名とエジプト人警官2名の計63名が死亡、85名が負傷した。
現在もカイロやシナイ半島などで、旅行者を巻き込むテロや誘拐などが絶えない。



2 件のコメント:

  1. エジプトか。
    以前から行ってみたい国ではあるがなかなかねぇ・・・

    先日はあわただしくて申し訳ない。
    また、お会いしましよう。

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  2. こちらこそ、忙しいところすまなかった。
    ヨーロッパの話は参考になったよ。

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